お小遣いサイトで稼いだお金の確定申告について

お小遣いサイトの成果が大きくなってきたら確定申告について知っておく必要があります。その市町村の税務課に多少の違いはあるものの大枠は一緒。私が問い合わせて毎年行っている手順を紹介します。

①確定申告が必要になる金額
お小遣いサイトからの収入、またはアフィリエイトなどは雑所得と扱われます。
サラリーマンなど年末調整を受けている給与所得者の1年間の雑所得の所得金額(収入から必要経費を差し引いたもの)が20万円を超える場合、申告が必要となります。無職、パートなどの場合は38万円を超える場合です。ここまで稼げればもうお小遣いサイトの熟練者ですね~♪

20万円以下ならば申告しなくてもいいか?と言われれば本来は追徴課税がない証明として申告はしたほうがいいそうだ。ちなみに電子マネーやギフトカードなども金銭に変わる価値の物は申告義務が生じるものもありますので注意が必要です。

②申告の準備
まず、1年間の収入を集計します(前年の1月から12月の収入)。ここで対象になるのは金銭、もしくはそれの同等の価値のもの(電子マネー、Amazonギフトなど)に交換した合計額を会社ごとに調べます。申告するのはお小遣いサイト名ではなく運営会社名になります。またPeX、NetMileなどポイント合算サイトへ移行した時点では金銭、もしくはそれの同等の価値のものに見なされないのでこれは対象外です。

ネットバンクなどであればcsvファイルなど電子データをダウンロードできるのでこれを控えとして保持します。

③経費の算出
少しでも課税額を少なくするため、経費の算出をしておく必要があります。対象となるのは通信費、機器用品代などです。ネットの月額料、電話の使用料、またはPCやタブレット端末の購入がその1年であれば購入費用が経費として当てはまります。ネットや電話の料金は全て内職の経費とするには現実的ではありません。日常で使うものなので年間使用料の半分くらいが妥当かと思います。領収書を控えておきましょう。

④申告作業
おすすめはe-Taxですが住基カードの発行やカードリーダーの準備が必要となります。

お小遣いサイトやアフィリエイトからの収入は税目を「広告料」または「広告収入」とします。一応所轄の税務課に確認はとっておきましょう。先ほど集計した運営会社ごとに収入額を記載します。経費はこの時、どれかの収入欄の経費にまとめて記載します。額面がマイナスの行が出ないように気を付けてください。

以上を書面またはe-Taxにて申告し、換算された所得税の追徴分を税務署にて支払います。

⑤住民税の追徴分について(副業が会社にばれないようにする対策)
所得税と同様に総所得が変わるわけですから住民税も雑所得を含めた額で算出しなおします。通常は年末調整の額面から給与差引されるシステムになっていますので、当然そのままですと会社に変更額の請求情報が流れてしまうので副業がばれてしまいます。

どうすればよいか?
確定申告書の第二表で、住民税を自分で納付するようにしましょう。
確定申告書の中に第二表というのがありますので「自分で納付」に必ずチェックしましょう。そうすれば差分は自宅に請求が来るので自分で納付を行えばよいのです。

副業禁止の企業では確定申告していること自体に疑念を抱くところもありますので、基本この手の質問は会社の給与担当ではなく税務署に直接話しましょう。

⑥確定申告の期限
毎年通常は3月15日です。遅れた場合はすぐに税務署に報告し、期限後申告としてできるだけ早めに申告しましょう。相当な高額所得者でなければ、追徴も微々たるものなので税務署側が黙認してくれることも多いですが、期限後申告は50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額を加算額として扱われますので期限には注意です。

⑦マイナンバーの影響について
⑤に関連しますがマイナンバーを会社の給与担当へ報告することになっているかと思いますが、これにより副収入の情報が正確に会社に渡り、副業がばれてしまうケースにつて話題になっています。現状としてはバイトなど、給与所得として得ている収入のことで、アフィリエイトなどの副業は普通徴収で対応していればよさそうなところですが、正確な部分はまだ制度が流動的であり状況が変わっていくこともあり得るので気になる方はその市町村の税務課に相談しましょう。
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